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新規感染3週連続減もペース鈍化 コロナ、岡山県内直近1週間

県内の感染状況などが報告された県の新型コロナウイルス対策本部会議

 岡山県は4日、直近1週間(2月24日~3月2日)の県内の新型コロナウイルス感染状況を発表した。新規感染者は4213人と3週連続で減少したものの、依然として高い水準で推移。まん延防止等重点措置(6日まで)の解除に伴い、リバウンドの懸念も残るとして警戒を続ける。高齢者施設でのクラスター(感染者集団)の続発を踏まえ、施設の従業員らを対象にした集中検査を行う方針も示した。

 新型コロナ対策本部会議で明らかにした。新規感染者は前週(2月17~23日、4528人)から7・0%減少。医療の逼迫(ひっぱく)状況を示す病床使用率も2週連続で改善し、4・3ポイント減の44・8%、重症者用病床も1・4ポイント減の16・2%となった。

 感染者数は連日千人超の陽性が確認された2月の第1週(3~9日、7474人)と比べて約4割減少。県は「流行『第6波』のピークは過ぎた」との認識を示す一方、減り幅には鈍化が見られ、1日当たりの感染者も500~800人台と高止まりの状況が続く。

 入院者は60代以上が約7割を占め、高齢者施設ではクラスターが相次ぐ。県は従業員が施設に感染を持ち込んで広げるケースも多いとみて、集中検査の実施を決定。岡山、倉敷市を除く高齢者、障害者施設487施設に抗原検査キット計約5万個を配り、定期的に検査を実施してもらうことで感染拡大防止につなげる。

 会議では、先行して重点措置を解除した沖縄、島根県などでリバウンドが発生しているデータも示した。県新型コロナウイルス感染症対策室は「オミクロン株の特性から感染確認のペースは落ちづらい。県民には気を緩めることなくマスク着用など基本的な対策を続けてほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年03月04日 更新)

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