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「医療・健康」部門 岡山が全国1位  法政大大学院・都道府県「幸せ度」ランキング 総合では24位

 法政大大学院は9日、都道府県別の失業率や犯罪件数、医師数、平均寿命など国の統計から「幸せ度」を分析し、ランキングを発表した。1位は福井県で富山、石川県と続き、岡山県は24位、香川、広島県は12、18位。東京都は38位、最下位は大阪府だった。

 国民総幸福量(GNH)によるブータンの国づくりが注目される中、国内の幸福度を知る調査がなかったため、坂本光司教授(地域経済論)と大学院生が4月から研究。2010年までの統計データを集め、「生活・家族」「労働・企業」「安全・安心」「医療・健康」4部門の計40項目を10段階評価。総合平均点で順位を付けた。

 岡山県は「医療・健康」部門が1位だが、「安心・安全」の刑法犯認知件数や交通事故、火災件数の多さ、「生活・家族」の保育所定員の少なさのほか、障害者工賃の低さなどから総合順位を下げた。

 トップ10はいずれも、東京・大阪都市圏にない人口250万人以下の県で、第2次産業の比率が高い。充実した保育所、失業率と離職率の低さ、障害者雇用と女性の平均寿命の高さが共通している。1位の福井は、未婚率の低さや出生率の高さ、犯罪の少なさなども評価を上げた。

 最下位の大阪は、生活保護受給者の多さや治安の悪さで厳しい結果となった。

 坂本教授は「自然災害を省いているため、評価項目は政策努力が生きるものばかり。ランキングで地域の強みと弱みを知り、地域運営に生かしてほしい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年11月10日 更新)

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