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岡山県内 新規感染4週連続で減 各指標改善もリバウンド警戒

 岡山県は11日、直近1週間(3~9日)の県内の新型コロナウイルス感染状況を発表した。新規感染者数は3676人と4週連続で減少。病床使用率などの各種指標も改善しているが、まん延防止等重点措置が6日までで解除されたことに加え、進学や転勤シーズンとも重なって人の移動が増え、県は再拡大への警戒を強めている。

 感染者数は前週(2月24日~3月2日、4213人)から12・7%減少。1日当たりの感染者はいずれも前週の同じ曜日を下回ったものの、300~600人台と高止まりが続く。学校や保育園ではクラスター(感染者集団)が続発し、ワクチンを接種していない10歳未満の感染が758人と全体の20・6%を占めている。

 医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率は41・2%(前週44・8%)、重症用病床使用率が7・4%(同16・2%)と、いずれも3週連続で改善した。

 県によると、重点措置の解除に伴い飲食店などへの営業時間短縮要請を取りやめたことでJR岡山駅前などでは夜間を中心に人の流れが戻りつつあるという。県は再拡大防止に向け、31日までを「オミクロン株リバウンド防止特別対策期間」と設定。不要不急の県境移動自粛といった対策を求めている。

 県新型コロナ対策室は「先行して重点措置が解除された県では感染が再拡大したケースもある。引き続き不織布マスクの着用などの基本的な対策を徹底してほしい」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年03月11日 更新)

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