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岡山県、新規感染6週連続で減 指標改善も患者数は高止まり

 岡山県は25日、直近1週間(17~23日)の県内の新型コロナウイルス感染状況を発表した。新規感染者数は6週連続で減少し、病床使用率をはじめとする各種指標も軒並み改善。ただ、患者数は高止まりの状況が続いている上、感染力がより強いとされるオミクロン株の派生型「BA・2」も断続的に検出されており、県は再拡大への警戒を強めている。

 県によると、新規感染者数は2309人で前週の3358人より3割以上減った。各種指標では医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率が17・1%(前週26・5%)、10万人当たり療養者数が147・9人(同203・2人)といずれも改善。市中感染の広がりを示すPCR陽性率も31・2%(同32・1%)とわずかながら減少した。

 一方で、学校や高齢者施設で13件のクラスター(感染者集団)が発生し、1日当たりの感染者も100~400人台と下がりきっていない。感染状況に関する5段階のレベル判断は、医療への負荷が生じ始める「2」を維持する。

 県内ではこれまで「BA・2」への感染が4件確認され、置き換わりによる状況の悪化も懸念される。県新型コロナウイルス感染症対策室は「異動に伴う歓送迎会や花見など会食の場が増えると思われる。不織布マスクの常時着用で身を守るとともに、大声で騒ぐといったリスクの高い行動は控えてほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年03月25日 更新)

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