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献血低調 A、O型足りません 県赤十字血液センター、冬場控え協力訴え

血液の不足が心配される県赤十字血液センター

 岡山県赤十字血液センター(岡山市北区いずみ町)で、A型とO型の血液の在庫が不足している。今年はイベントが集中する週末の献血が低調な上、東日本大震災の影響を受けた東北地方へ提供する計画もあり、例年献血者が減りがちな本格的な冬の訪れを前に、センターは一層の協力を呼び掛けている。

 センターによると、在庫適正量は200ミリリットル換算でA型460本、O型320本としているが、「余裕を持った運用にはその120%以上が必要」という。しかし、今月6日にはO型が適正量の60%にまで、20日前後にはA、O型が65〜70%となった。その後、持ち直してはいるものの、献血・供給実績から12月初旬には再び落ち込んで90%程度になると予測している。

 その原因について、「今秋は週末に悪天候が多く、イベント会場で協力してくれる人々が少なかったのが響いた」という。インフルエンザの本格流行などが心配される今後は外出を控える人が増え、献血協力者が例年減少。加えて、在庫の慢性的な不足が続く東北地方に、全国から毎週一定量を送る計画も浮上しており、地元への安定供給が揺らぎかねないという。

 このためセンターは、献血バスで企業などを訪問する際、事前にA型とO型の献血を要請。街頭でも協力を呼び掛けるほか、献血バスの増発も検討中。「皆さんの善意が命を救う。一人でも多くの人に協力をお願いしたい」としている。

 献血場所などの問い合わせは県赤十字血液センター(086―255―1211)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年11月24日 更新)

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