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岡山県 新規感染者7週ぶり増加 新たな流行 前兆の可能性も

 岡山県は1日、直近1週間(3月24~30日)の新型コロナウイルス感染状況を発表した。新規感染者は3003人で2月の第1週以来7週ぶりに増加に転じた。医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率もわずかながら悪化。県は流行「第6波」を踏まえた再拡大防止の特別対策期間を3月末で終了したが、「新たな流行の前兆の可能性もある」として状況の分析を急ぐ。

 新規感染者は前週(17~23日、2309人)から30・1%の増。病床使用率は18・2%(前週17・1%)となり、6週ぶりに上昇した。一方、重症者用病床使用率は1・5%と低水準を維持している。

 県は、まん延防止等重点措置(1月27日~3月6日)の解除に伴うリバウンドを防止するため独自の対策期間を設定。飲食店に対して同一グループ・同一テーブルの会食を4人以下とすることなどを要請し、感染者数は減少が続いていた。だが、3月に入って下げ止まりの傾向となり、同24日以降は1日当たりの感染者が9日連続で前週の同じ曜日を上回っている。

 新規感染者の年代別内訳は、20代の20・2%が最も多く、10歳未満18・8%、10代17・0%―と続く。これまでの流行の波を分析すると、感染の増え始めは若年層が主流だったことから今後の急拡大が懸念されるという。

 県新型コロナウイルス感染症対策室は「進学や転勤に伴い全国的に移動が活発な時季。基本的な感染対策の継続とともに、ワクチンの3回目接種を呼び掛けたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年04月01日 更新)

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