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新型コロナ 岡山県で再び増加傾向 14日連続で前週の同曜日上回る

 岡山県で6日、692人の新型コロナウイルス感染が判明した。1日当たりの感染者数が前週の同じ曜日を上回るのは14日連続で、県内に適用された「まん延防止等重点措置」が3月6日で解除されてから1カ月となる中、再び増加傾向が鮮明になってきた。年度替わりで人の動きが活発化している上、流行第6波で主流だったオミクロン株が感染力の強い派生型「BA・2」に置き換わることも懸念され、県はさらなる感染拡大に警戒感を強めるとともに対策の徹底を訴える。

 県内の感染者数は重点措置の解除後、172人(3月22日)にまで減少したが、その後は一転増加。同24日からは前週の同じ曜日を上回る日が続く。この間、会社や知人間の会食などによるクラスター(感染者集団)が相次いで発生しており、県新型コロナウイルス感染症対策室は「進学や異動などで普段よりも人と接触する機会が増えたことが背景にある」と指摘する。

 直近1週間(3月31日~6日)を見ると、感染者数は3419人と前週の1・13倍。10代(624人、1・22倍)や30代(558人、1・16倍)といった若い世代での増加が目立つ。

 ゲノム解析によるBA・2の検出(3月25~31日)は48検体中6例で、同室は「現時点では都市部のような急速な置き換わりは見られない」としながらも「置き換わりが進み急速なリバウンドが起きる可能性は否定できない」と強調する。

 ワクチンの3回目接種率が65歳以上で85%を超えたのに対し、20代、30代では20%台となっていることもあり、同室は「換気や手指消毒といった基本的な感染対策に加え、ワクチン未接種者は積極的に受けてほしい」と呼び掛けている。

 6日の新規感染者の内訳は、岡山市290人、倉敷市240人、津山市37人など。中等症が1人いる。岡山市の高校では県内493例目のクラスターが起きた。県内での感染確認は計6万5729人。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年04月06日 更新)

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