文字 

県内 新規感染者3週連続の増加 直近1週間、各指標も軒並み悪化

 岡山県は15日、直近1週間(7~13日)の新型コロナウイルス感染状況を発表した。新規感染者数は4473人と3週連続で増加し、県内にまん延防止等重点措置が適用されていた2月24日~3月2日の週(4213人)を上回っている。病床使用率をはじめとする各種指標も軒並み悪化。県は感染力が強いオミクロン株の派生型「BA・2」への置き換わりが進んでいるとみて、流行「第7波」への警戒をさらに強める。

 新規感染者は前週(3月31日~4月6日、3419人)より約3割の増。連日400~900人台で推移し、全ての日で前週の同じ曜日を超えた。クラスター(感染者集団)は31件発生し、岡山市の高齢者施設では感染者が40人に上る事例もあった。

 医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率は24・5%、重症者用の病床使用率は7・4%で、それぞれ前週から10・8ポイント、4・5ポイント悪化した。感染状況に関するレベル判断は医療への負荷が生じ始める「レベル2」を維持するものの、病床使用率は「2」の基準(15%)を大きく上回った。

 県の抽出検査によると、現時点で新規感染者の3割近くが「BA・2」に置き換わっている。新年度に入り、進学や就職、転勤に伴う移動が活発になっていることも要因の一つとみられる。

 県新型コロナウイルス感染症対策室は「このまま感染が広がり続ければ第7波に入りかねない。マスクの常時着用など基本的な対策を改めて徹底してほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年04月15日 更新)

ページトップへ

ページトップへ