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岡山大病院で脳死肺移植 50代肺気腫女性に

 日本臓器移植ネットワークは15日、愛知医科大病院(愛知県)に蘇生後脳症で入院していた60代女性が同日午前3時28分、臓器移植法に基づき脳死と判定されたと発表した。女性は健康保険証に臓器提供の意思を示していた。同法施行後、脳死移植は159例目。

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)では15日午後7時39分から大藤剛宏肺移植チーフを執刀医とするチームが、50代女性へ片方の肺を移植する手術を開始した。16日未明に終了する見込み。

 患者は1999年に肺気腫と診断され、呼吸機能が低下。昨年10月、日本臓器移植ネットワークに登録していた。同病院での脳死肺移植は30例目で、生体と合わせて89例目。

 今回の脳死移植は、心臓と、片方の腎臓と膵臓(すいぞう)が大阪大病院、もう一方の肺は東北大病院、肝臓は京都大病院、もう片方の腎臓は名古屋第二赤十字病院でそれぞれ行われた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年12月16日 更新)

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