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のっぺい汁 寒い冬の朝にぴったり

 何かと気ぜわしい時期ですが、ちょっと早起きして、みそ汁の代わりに作ってほしいお汁です。ポイントは土鍋です。熱がじんわり具材に伝わり、味がまろやかになります。のっぺい汁から思い浮かべるのは、家族みんなでいろりを囲んで食事をした昔ながらの暮らし。そんな温かな雰囲気に憧れて、わが家では食卓に鍋を置き、食べる直前におわんに取り分けるようにしています。

 火に掛けてしばらくは個々の野菜のにおいがしますが、だんだん調和し、とても良い香りに変わります。そうしたら上手にできたサイン。見た目や味だけでなく、嗅覚を使うと料理の腕は格段に上がると思います。

 ショウガ、くず粉が体を温めてくれるので、寒い冬の朝にぴったり。もしユリ根が手に入れば、さっとゆでて最後にのせてみてください。ほんのり甘みが加わり一層おいしくなりますよ。

<材料>(5人分)

 レンコン 90グラム
 ゴボウ 100グラム
 ニンジン 40グラム
 玉ネギ  80グラム
 サトイモ150グラム
 大根   80グラム
 ネギ      1本
 ショウガ    少々
 くず粉   大さじ2
 しょうゆ  大さじ1
 ごま油     少々
 塩       少々
 ユリ根  (あれば)

<作り方>

 [1]レンコン、ニンジン、大根はイチョウ切り、サトイモは半月切りに、ゴボウは薄いささがき、玉ネギは薄いくし形(回し切り)に切る

 [2]温めた鍋にごま油を少し引き、材料を図のように重ねて入れて弱火にかける

 [3]蒸気が上がったら水750ミリリットルを差し、強火に。沸騰したら塩を振り、中火で柔らかくなるまで煮る

 [4]しょうゆで味を調整し、水で溶いたくず粉を入れる

 [5]静かに混ぜながら味をみてショウガのおろし汁を加える

 [6]ネギを刻んで入れる
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年01月06日 更新)

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