文字 

福山でインフル流行 市、予防強化を呼び掛け

 福山市でインフルエンザが流行している。市内18医療機関の定点調査で、1医療機関当たりの患者数は最新データ(2〜8日の週)で流行の目安の1・0人を上回る6・22人。県は既に県内全域が本格的な流行期に入ったとして「インフルエンザ注意報」を発令しており、福山市などは予防強化を呼び掛けている。

 定点調査によると、昨年12月前半まで市内の1医療機関当たりの患者数はほぼ「0」で推移していたが、その後急上昇。同19〜25日の週に1・67人となり流行の目安を超えた。今月2〜8日の週は112人の患者が報告されている。

 県内では北部保健所管内(庄原、三次市)で12月26日〜1月1日の週に注意報発令基準の10人を超える15・17人に達したため、県は6日、昨シーズンより約2週間早く注意報を発令。多くが季節性のA香港型という。

 福山市内の小中学校ではインフルエンザとみられる集団風邪による学級閉鎖などはまだ発生していないが、市保健予防課は「3学期が始まり、これから集団感染が起こる恐れがある」と指摘する。

 例年の傾向ではピークは1月から2月にかけて。同課は「高齢者や子どもたちは予防接種を受け、せっけんでの手洗いやうがい、マスク着用を徹底して感染予防に努めてほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年01月13日 更新)

タグ: 感染症

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ