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カブラのごま煮 寒い時期にぴったり

 カブラは私が経営する食堂のロゴマークで、丸くころころとした形がかわいらしく大好きな野菜です。ごまとユズの香りが食欲をそそり、寒い時期にぴったりの一品です。カブラは大根に似ていますが、甘みがあって生でも食べられ、火を通すとすぐに煮えます。しかしその分、すが入って傷みやすいので、手に入ったら早めに使い切りましょう。私は個人的にカリカリと歯応えが残るくらいの食感が好みなので、あまり鍋でぐつぐつせずに、手早くさっと煮込みます。

 あっさりしたカブラは、ごまが入ったこくのあるだしとよく合います。このごまペーストは、いったん缶を開けるとなかなか使う機会がなく残してしまいがち。毎日のみそ汁に少し入れると風味がぐっと良くなるので、試してみてください。またワカメを付け合わせていますが、黒いものも普段から気にかけていないと食べそびれる食材です。

 とろみに使うくずですが、これは料理を冷めにくくするとともに、体の細胞を活性化する働きがあると言われます。風邪をひいたときにくず湯を飲むのは、こうした理由からなんですね。

<材料>(5人分)

 カブラ    中3個
 ごまペースト 大さじ3
 みりん    40ミリリットル
 しょうゆ   40ミリリットル
 だし汁    3カップ
 ワカメ    適量
 ユズ     少々
 くず粉    少々

<作り方>

 (1)カブラは葉を1.5センチほど残して切り落とし、皮ごと4等分する

 (2)鍋にカブラ、だし汁、みりん、しょうゆ、少しのだしで伸ばしたごまペーストを入れてしばらく煮込む。仕上げに水溶きくず粉でとろみをつける

 (3)器にカブラとワカメを盛り、千切りユズを散らす
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年01月13日 更新)

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