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インフル流行拡大 岡山県、予防徹底訴え 平均患者数、前週の1.8倍 注意報発令中

通用口前に設置したアルコールスプレーで手を消毒する職員=岡山市北区津高の特別養護老人ホーム「津高寮」

 インフルエンザの流行が県内で拡大している。84医療機関で行う定点調査では、1週間の1施設当たりの平均患者数が今年第2週(9日〜15日)に13・71人を記録し、前週(7・79人)の1・8倍。県内では昨年末から既に注意報が発令されている上、過去の動向から学校の冬休み明けに感染が広がる傾向があり、県は予防徹底を呼び掛けている。

 県感染症情報センターなどによると、今季は昨年11月末から12月にかけ、定点調査の観測値が流行期入りの指標となる1人を突破。12月22日には5人を超え、注意報が発令された。県内で検出されたウイルスは全て季節性のA香港型。現在、倉敷や総社、笠岡、浅口市などの県南西部で特に流行が進んでいるという。

 学校や幼稚園などの集団感染は今月16日、今季最多の44校園が休園や学級・学年閉鎖となり967人が症状を訴えた。20日時点では延べ174校園が臨時休業、計3049人の患者が発生した。昨季同期は39校園467人。今季は早い段階で感染が広がり、2月ごろにかけてピークを迎えると予想されている。

 肺炎を引き起こすなど重症化しやすい高齢者の入所施設では予防に力を入れている。岡山市北区津高の特別養護老人ホーム「津高寮」では、出入り口で来客と職員の手の消毒とマスク着用を徹底。「入所者に発熱などの症状があればすぐ検査して別室に移動させるなど早期対策を心掛けている」と言う。

 県健康推進課は、帰宅時の手洗いとうがい▽外出時のマスク着用▽十分な睡眠とバランスの良い食事―などの対策をアドバイス。「感染が疑われる際は他人に向けてせきをしない『せきエチケット』を心掛け、早めに医療機関を受診してほしい」と話している。

16校で集団風邪

 県などは20日、16校でインフルエンザとみられる集団風邪が発生したと発表した。

 患者数は計224人。最長で24日まで学年・学級閉鎖する。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年01月21日 更新)

タグ: 感染症

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