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医学生の臨床能力向上を 岡山で中四国模擬患者フォーラム

医学生の臨床能力を高める模擬患者について話し合ったフォーラム

 医学生の臨床能力を高める模擬患者(SP)の意義について考える「中四国模擬患者フォーラム」(岡山大医療教育統合開発センター主催、山陽新聞社など後援)が28日、岡山市北区鹿田町の岡山大病院で開かれた。

 SPは、医学生が臨床などの実習を受ける際、経験を積ませるため患者役を務める元患者らのボランティア。がんから体調不良まで、設定された患者の役割を演技し、医学生の問診を受けた後、応対やマナーについて改善点などを伝える。各地のNPO法人や大学病院などが公募し養成。全国で千人以上いるという。

 フォーラムには、県内のSPや岡山大医学部の教員ら約40人が参加。九州大医療系統合教育研究センターの伊東こずえ技術補佐員が基調講演で、「SPの指摘は一般患者の目線から出されたもの。臨床経験の少ない医学生にとり貴重な成長の糧となる」と説明。

 岡山大病院や川崎医科大などにSPを派遣しているNPO法人「響き合いネットワーク岡山SP研究会」の前田純子代表は「SPにはコミュニケーション能力や演技力、医療への理解などさまざまな能力が求められるため時間をかけて養成している」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年01月29日 更新)

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