文字 

過疎地域医療の現状考える 岡山大でシンポ

県内7医療機関が地域医療の現状報告をしたシンポジウム

 岡山大医学部(岡山市北区鹿田町)で14日、地域医療シンポジウムがあり、同大の医学生や医師ら約100人が医師不足に悩む過疎高齢化地域の医療について考えた。

 地域医療の担い手育成として2010年度、同大に開設した地域医療人材育成講座の一環。昨年9月に同講座の学生21人を実習で受け入れた県北部を中心とした5市1町の7医療機関代表が、実情を説明した。

 金田道弘・金田病院長(真庭市)は「過疎地での医療活動は、医師としての質を高められるだけでなく、地域が求める役割を果たす体験もできる」とした。鈴木忠広・哲西町診療所長(新見市)は人口千人当たりの医師数を都会とへき地で比較しながら「行政や住民と一緒に地域医療づくりを担えることが魅力」とした。

 実習に参加した学生7人も体験発表し、「地域を支える拠点だと実感した」「地域唯一の存在だからこそ安心できる医療の提供が必要」などと感想を述べた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年02月15日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ