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「地域枠」の医学生ら意見交換 岡山でフォーラム

学生らが地域医療について意見交換したフォーラム

 医師不足対策として岡山県が岡山大医学部に設けている「地域枠」の学生らが意見を交わす「第1回地域連携と医学教育フォーラム」が18日、岡山市内で開かれ、地域医療の在り方や求められる医師像を探った。

 地域枠は、県が同大と連携して2009年度から開設。県から月20万円の奨学金が支給されるが、卒業後9年間は県が指定する県北などの医療機関での勤務が義務付けられる。現在は1〜3年の16人が学んでいる。

 フォーラムは同大地域医療人材育成講座の主催で、学生や行政、医療関係者ら約80人が参加し4人が意見発表。同大3年山本高史さん(21)は新見市の病院での実習を例に「来院患者だけ診るのではなく、往診や遠隔診療も担っていた。地域全体の医療に対して責任ある立場だが、やりがいを感じた」と語った。

 県は広島大にも地域枠を開設しており、同大2年で備前市出身の浜崎比果瑠さん(21)は「さまざまな疾病に対処するため、全ての分野に詳しい医師が求められる」とし、「総合医」の育成の必要性を訴えた。

 フォーラムに先立ち、医療を担当する中四国地方の行政関係者によるミーティングもあり、へき地に医師を定着させるための支援策などについて話し合った。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年03月19日 更新)

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