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菜の花の白あえ 豆腐の水切り十分に

 どちらかといえば現代の食卓では忘れられがちな存在といえる白あえ。季節の食材を楽しめるレシピなので、もう一度見直してほしいという思いを込めて紹介します。ポイントは豆腐の水切り。ふきんで豆腐を包み、身がつぶれない程度の重しを乗せて10分間待ちます。そして、もう一度、ふきんを締め直し10分間待ちましょう。この手間を惜しむと、出来上がりが水っぽくなってしまいます。

 通常は砂糖を使いますが、今回は白みそで代用。健康面への配慮のほか、素材が持つうま味をより感じられるようになります。

 ごまペーストを使うことで手間が省けるのもポイント。ペーストは通常、瓶入りが多いため「残った中身を持て余す」との声も聞きますが、みそ汁に入れれば香ばしさを増すなど普段から隠し味として重宝します。

 菜の花、ヨモギ、ワラビ、ウド…。昔から春に採れる苦味のある食材は、冬に摂取した余分な塩分などを体外に出す効果があると考えられてきました。旬の食材を食べ、すっきりとした体で春を過ごしたいものですね。

<材料>(4人分)

 豆腐1丁
 菜の花80グラム
 こんにゃく1丁
 調味料A(白みそ大さじ1、麦みそ同1、ごまペースト小さじ1/2)
 しょうゆ、みりん少々

<作り方>

 [1]豆腐の水を切り、菜の花をゆでる。

 [2]拍子切りにしたこんにゃくを軽くいため、しょうゆ、みりんでさっと煮る。

 [3]豆腐をつぶし、調味料Aと混ぜる。

 [4]こんにゃくと菜の花をあえる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年03月30日 更新)

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