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岡山知事 入院基準厳格化検討も コロナ拡大、必要病床確保に全力

新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて報道陣の取材に応じる伊原木知事

 伊原木隆太知事は27日、岡山県内での新型コロナウイルスの流行「第7波」の拡大を踏まえ、必要な病床の確保に全力を挙げる方針を示した。ここ数日、医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率が急上昇しており、入院基準の段階的な厳格化といった対策を講じる考えだ。県庁で報道陣の取材に応じた。

 県内の病床使用率は26日午後5時現在で38・3%、重症者用の病床使用率は2・9%に上り、22日に公表された直近の数値(20日現在)からそれぞれ約1・7倍、約1・9倍に上昇。これについて知事は「まだピークではなく、さらに上がると予想される」と危機感を示した。

 必要病床の確保に向けては入院基準を厳しくする必要性を指摘。現在は軽症であっても高齢者や基礎疾患のある感染者は入院の対象としているが、中等症以上か基礎疾患が複数あるケースに絞るなどの引き上げを検討するとした。透析患者用といった数が限られる病床を中心に増やしていく考えも示した。

 知事はまた、飲食店の営業時間短縮を含む行動制限については「現時点では考えてない」と改めて強調。一方で重症化リスクが高いとされる高齢者らに対しては「帰省や旅行を計画している場合は特に注意してほしい」と求めた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年07月27日 更新)

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