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漫画で正しい性の知識を 上村医師(岡山)が電子版作製

性の悩みに答える電子版の漫画を完成させた上村院長

 10年以上にわたり、メールで若者の性に関する相談に応じてきた岡山市北区本町、産婦人科「ウィメンズクリニック・かみむら」の上村茂仁院長が、性感染症(STI)や妊娠などの悩みに答える電子版の漫画「STIカフェ」を完成させた。実際の相談内容を基にしており、上村院長は「性に関する正しい知識を身に付ける一助になれば」と話している。

 内容は、女子高生たちがクラミジアなど性感染症や望まない妊娠などを経験する中で、自分の体や男性との付き合い方について理解を深めていく物語。中絶に関する問いに、医師や養護教諭が「静脈麻酔が必要で3時間以上かかる。1週間は学校や仕事を休むのが望ましい」などと答えていく。コンドームの装着方法など避妊や性犯罪に関する説明もある。

 上村院長は日本思春期学会評議員で、全国で性に関する講演をする傍ら、毎日100通を超えるメール相談に返信。インターネットなどを通じ、中高生らの間に誤った避妊法などの情報が氾濫している現状を憂慮する一方、性教育の書籍は堅苦しいものが多いと感じ、漫画の制作を思い立った。

 中学、高校の養護教諭らに相談しながら原作を執筆し、漫画家の知人に作画を依頼した。全4話で、インターネットのデジタルコンテンツ販売「DL―MARKET」などからダウンロードできる。500円。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年04月15日 更新)

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