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岡山大病院 糖尿病センター設置 複数診療科が連携

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は今月から、複数の診療科が協力して糖尿病治療に当たる「糖尿病センター」を設置し、運用を始めた。糖尿病内科を中心に専門の医療スタッフがチームとなり、腎症や神経障害などの合併症治療を行うほか、普段の診療に当たる地域のかかりつけ医とも連携。国民病といわれる糖尿病治療の拠点施設を目指す。

 循環器内科、産科婦人科、神経内科、腎臓内科、眼科、歯周科などが参加し、看護師や薬剤師、管理栄養士らを加えた約40人体制。かかりつけ医から紹介された主に重症患者を多角的に治療する。四方賢一副センター長は「研修会などを通じて専門性の高い人材の育成も図り、質の高い診療につなげたい」とする。

 県は1月、地域の医療課題解決を目指す「第2次地域医療再生計画」(2011〜13年度)を策定。基幹病院とかかりつけ医が連携して診療水準を向上させる「糖尿病等生活習慣病医療連携推進事業」(事業費4千万円)は岡山大病院が事業主体となり、センターの設置を決めた。

 槇野博史センター長は「糖尿病患者は国内に約1千万人いるとみられ、専門医4500人だけでの診療は不可能。かかりつけ医を含めた大きなチームで、糖尿病の撲滅に挑みたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年04月15日 更新)

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