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ロタウイルス流行期入り 感染しやすい乳幼児 県、注意呼びかけ

 感染性胃腸炎の一種「ロタウイルス」の流行期に入り、岡山県が注意を呼び掛けている。2歳までの乳幼児が感染しやすく、ノロウイルスより症状が重いことから、県などは「赤ちゃんのいる母親は手洗いなどの対策を」としている。

 県健康推進課などによると、ロタウイルスは2日程度の潜伏期間後、発熱や嘔吐(おうと)、下痢、白っぽい便などの症状が現れる。重い脱水症状や合併症を急激に引き起こし、死に至る例もあるという。乳幼児期に感染することが多く、免疫ができるとそれ以降はかかりにくい。

 感染症流行の目安となる、県内医療機関の平均患者数による定点観測値をみると、今シーズン(2011年9月から12年8月)の感染性胃腸炎は第51週(昨年12月12〜18日)に11・41人と最高値を記録。年明けから8〜9人前後で推移し、最新の第14週(今年4月2〜8日)は9・69人となっている。

 県環境保健センターが04〜10シーズンに行った調査では、感染性胃腸炎の疑いがある患者からロタウイルスが検出された割合は1月から増え、3、4月は4割を超える。例年、ノロウイルスの流行は年末をめどに収束することから、今季も感染の中心がロタウイルスに移ったとみられる。

 県は「感染が疑われる際は早めに医療機関を受診するとともに、予防ワクチンの利用も考えて」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年04月16日 更新)

タグ: 子供感染症

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