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子宮頸がん予防 Vチューバー訴え 岡山県が動画、ワクチン効果紹介

子宮頸がん予防へHPVワクチンの接種を勧める動画の一場面

 岡山県は県産婦人科医会、県小児科医会と協力し、子宮頸(けい)がんを引き起こすヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を防ぐワクチン接種を呼びかける動画を作った。若い層に関心を持ってもらおうと、3Dで描かれたアニメ風のキャラクター・バーチャルユーチューバー(Vチューバー)が登場し、病気の特徴やワクチンの効果などを紹介している。

 動画は約7分。Vチューバーの高校生「ももこ」「キビト」が婦人科医に質問する形式で進み、県出身タレント・まつきりなさんが声優を務めたVチューバーの留学生「マッキーナ」も出演する。

 子宮頸がんについて婦人科医は、性的接触で感染すると解説。「17歳までにワクチンを打つと発症リスクが88%低下する」とし、早期発見・治療のために「20歳以降は1~2年に1回は検診を」とアドバイスしている。

 動画では、先進国では接種が進んでおり、国内では小学6年~高校1年の女子を対象に公費負担の定期接種が行われていることも紹介。国や自治体が接種を促す「積極的勧奨」がなされなかった時期の女性(1997年4月2日~2006年4月1日生まれ)は25年3月まで公費で受けられるとして、接種を勧めている。

 県のホームページ(HP)で公開しており、県健康推進課は「接種を検討する際の参考にしてもらえれば」としている。ワクチンに関する問い合わせは同課(086―226―7331)。

 HPVワクチンは2013年に定期接種が始まったが、副作用の疑われる報告が相次ぎ国は直後に積極的勧奨を中止。その後、感染が拡大したことなどから昨年11月に各自治体に再開を通知した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年08月05日 更新)

タグ: 女性お産

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