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自立支援へ通所、宿泊型訓練事業 県精神障害者家族会連合会

宿泊型訓練に使われる「クラシヲ」の個室

 岡山県精神障害者家族会連合会(岡山けんかれん)は4月から、岡山市南区内尾で運営する県地域移行促進センター「クラシヲ」で、精神障害者の自立に向けた通所、宿泊型の生活訓練事業を始めた。病院や家族と離れた場で暮らす能力を身に付けてもらう。

 同会はこれまで、相談支援や日中活動の場を提供する「基幹型地域生活支援センター」の運営を県から受託。本年度、地域移行促進センターへの切り替えに伴い、県が個室10部屋(7〜12畳)や浴室、トイレなどを整備。同会は設備を借り受け、訓練事業に当たる。

 スタッフの精神保健福祉士らの支援で炊事や掃除など家事を習得。スポーツやレクリエーションを通じ、利用者間の関係も築く。宿泊型の利用期間は原則3年で、1回更新できる。個室の家賃(月額3万5千円)や光熱費、食費は自己負担。

 鵜川克己理事長は「自立への不安を取り除き、“自分らしい暮らし”の実現を後押ししたい」としている。問い合わせはクラシヲ(086―298―1201)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年04月19日 更新)

タグ: 精神疾患

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