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地域ぐるみで禁煙盛り上げを 「タバコフリー岡山」発足

約50人が参加した「タバコフリー岡山」の設立総会

 市民への禁煙啓発に取り組む、岡山県内の医療関係者らでつくるボランティア組織「タバコフリー岡山」が13日、発足した。企業や学校での出前講座、ホテルや飲食店への完全禁煙の働きかけなどを通じ、地域ぐるみの機運向上を目指す。

 同市中区古京町の岡山衛生会館であった設立総会と講演会には医師や歯科医師、薬剤師、報道関係者ら約50人が出席した。会長の田中茂人・県医師会理事が「幅広い分野の専門家が協力し、市民目線で活動したい」とあいさつ。副会長の西井研治・県健康づくり財団付属病院長が受動喫煙の防止に向けた働きかけの強化▽禁煙希望者への助言▽積極的な情報発信―など事業内容を説明した。

 講演では、大阪がん循環器病予防センターの中村正和予防推進部長が、喫煙の実態や健康への影響を解説。厚生労働省の次期健康づくり計画に、成人喫煙率を2010年の19・5%から22年に12・2%以下とする数値目標が盛り込まれる方針になったことを挙げ「国民の命を守るためには、禁煙治療の充実や自治体レベルでの取り組みが重要」と呼び掛けた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年05月14日 更新)

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