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メタボ抑制へ独自健診 岡山市、35~39歳の国保加入者対象

 岡山市は6月から、35〜39歳の国民健康保険(国保)加入者を対象にした生活習慣病予防の健診を独自に始める。40歳以上の特定健診と同じ内容とし、より若い世代でメタボリック症候群(メタボ)の抑制を図る。市によると、県内市町村の国保事業では初の取り組み。

 40〜74歳が対象の特定健診は2008年度から義務付けられた。メタボや予備群と判定された場合は最長で半年間、食生活や運動面の生活習慣を改善するための保健指導を受ける。市の特定健診ではメタボや予備群は40〜44歳でも17・4%(11年度)に上る。

 独自健診の項目は身長や体重、腹囲、血圧、血液など特定健診と同じ。市委託の約380カ所の医療機関で12月末まで行う。メタボや予備群と判定されれば市の保健師が保健指導に当たる。健診の自己負担額は2千円、保健指導は無料。

 市は独自健診の対象者は約1万人で、実際に健診を受けるのは約1千人、うち保健指導の対象になるのは200人程度とみている。関連経費として約900万円を本年度当初予算に計上している。

 高齢化の進展で国保の医療費は増加傾向。市内の加入者(4月末現在16万7827人)の1人当たりの年額は、08年度の約30万9千円から10年度は約32万7千円に増えている。市国保年金課は「生活習慣病の予防対策を充実させることで医療費の抑制にもつなげたい」としている。

 政令指定都市では静岡、相模原市が39歳以下で独自の健診を行っている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年05月25日 更新)

タグ: 健康

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