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強心剤の投与術学ぶ 救命士が病院実習開始 岡山市消防局

強心剤の投与方法を学ぶ南消防署の守谷救急救命士(左)

 岡山市消防局は二十日、青江の岡山赤十字病院で救急救命士の実習を始めた。南消防署の守谷宏太郎救命士(48)が、救急救命士法改正で新年度から業務に加わる強心剤の一種「エピネフリン」の投与技術を学び、四月から現場で役立てる。

 守谷救命士は、同病院の石井史子救急救命センター長の指導で心肺停止者の心臓に強心剤を行き渡らせるための点滴を救急患者で体験。その後、注射器で強心剤を投与する方法などを学んだ。今後、点滴十例以上、実際の心肺停止者への強心剤投与一例以上行い、医師会などでつくる県メディカルコントロール協議会の認定を受ける予定。

 市消防局が昨年、搬送した心肺停止患者は四百九十四人で、病院到着前に心拍を再開したのは十三人。救急現場で強心剤を使うことで救命率向上が期待される。西大寺消防署の広瀬敏救命士(45)も二十二日から市民病院(天瀬)で実習に入る。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年03月21日 更新)

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