文字 

(中)服薬管理は1冊で十分

 複数の医療機関にかかると、同じ効果の薬が重なって処方されてしまうことがあります。また、数種類の薬が処方された結果、期せずして体に良くない飲み合わせになる可能性もあります。

 薬は、適正な量を指示された通り飲まなければいけません。お薬手帳があれば、処方医や薬剤師が、今飲んでいる薬と新たに処方される薬を、ダブルチェックできます。必要があれば、薬剤師が医師へ重複や相互作用がある旨を問い合わせることによって、適正なお薬が処方されます。

 国内では、薬局にかかった人のうち55%がお薬手帳を持っているようです。小さな子どもがいる親や高齢者は持つ割合が高く、20~50代は比較的低いようです。ご自分やご家族の健康を守るには、家族全員で薬を管理することが大事です。ぜひ、お薬手帳を活用してほしいと思います。

 お薬手帳は1冊で十分。何冊ものお薬手帳を持っていると、皆さんが今、どのような薬を飲んでいるのかを知るのが難しくなってしまいます。

 (岡山県薬剤師会長・加藤圭一郎)
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年06月18日 更新)

タグ: 健康

ページトップへ

ページトップへ