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岡山県内は流行「第8波」と知事 オミクロン対応ワクチン接種訴え

県内の新型コロナ感染状況について説明する伊原木知事

 岡山県の伊原木隆太知事は20日の新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、県内の感染状況は流行「第8波」にあるとの認識を示した。病床使用率が第7波のピーク時と同じレベルになったことを理由に挙げた。現時点で第8波のピークは見通せないとした上で、県民にはワクチン接種を改めて呼びかけた。

 対策本部会議で知事は「現状を第8波と呼んでも差し支えないだろう」と発言。会議後には記者団に「今後どのような波になるか分からないが、病床使用率が第7波のピークと並んだ時点で、第8波と評価できる」と説明した。

 県によると、県内の直近1週間(13~19日)の新規感染者は1万7677人で前週(6~12日、1万4千人)から約3割増。病床使用率は今月5日に50%を超え、19日現在で63・0%と第7波のピーク(8月18日、65・2%)に迫っている。

 一方で、県内のオミクロン株対応ワクチンの接種率は27・2%(18日現在)で、全国平均(29・9%)を2・7ポイント下回っている。

 知事は「県民全体の4分の1しかワクチンを打てていないのは明らかに遅い」と危機感を示し、「年末年始の大きな波に巻き込まれる前にできるだけ早く接種を」と訴えた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年12月20日 更新)

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