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倉敷中央病院、第3棟2期工事完了 救急センター移転拡充

2期工事が完了した倉敷中央病院の第3棟。手前が新設部分

 倉敷中央病院(倉敷市美和)で急性期医療を担う第3棟の2期工事が完了した。院内の救急医療センターを移転拡充したほか、患者の入院準備や退院後の療養生活を見守る入退院支援センターを新設。11日、報道関係者に公開した。

 2期工事の施設は、1期工事で整備した既設棟(地上14階地下1階)の南に隣接。地上5階地下1階で、延べ約1万3千平方メートル。9室を備えた手術センターや集中治療室、脳神経疾患のリハビリ施設を設けている。

 救急医療センターは1階に入居し、床面積が従来の1・5倍の2千平方メートルに拡張。治療の優先順位を付けるトリアージ室も備える。入退院支援センターには看護師、ソーシャルワーカーら30人が常駐。地域の医療機関との連携を図る。

 同病院は年間約8千件の救急搬送、同約6万5千〜7万人の時間外診察に応じており、2008年に第3棟を着工。1期、2期合わせた総事業費は200億円。

 完成した施設は18日から順次、業務を始める。救急医療センターの福岡敏雄主任部長は「効率的に救急医療を行える体制が整った。より迅速で安全な医療を提供したい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年09月12日 更新)

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