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上海の看護師ら旭川荘で研修 福祉の理念、技術学ぶ

開講式で江草名誉理事長(左)の話を聞く上海市の研修団

 中国・上海市の高齢者施設の運営管理者や看護師ら20人が9日、社会福祉法人旭川荘(岡山市北区祇園)で研修を始めた。管理者らは19日まで、看護師は11月4日まで、日本の福祉制度の講義をはじめ、特別養護老人ホームやグループホームの見学、介護施設での実習を通じて福祉の理念、技術を学ぶ。

 開講式で江草安彦名誉理事長が「友好関係にある皆さんを熱烈歓迎します。上海の高齢者が充実した暮らしを送れるよう、研修で成果が上がることを願います」とあいさつ。旭川荘資料館では、障害児から高齢者まで幅広く医療福祉事業を手掛ける同荘の歴史や、上海市との30年にわたる相互訪問の足跡について職員から説明を受けた。

 高齢者施設の管理に携わる楊敏勤さん(55)は「長年かけて培った旭川荘のシステムと技術を上海で生かしたい」と話した。

 国際協力機構(JICA)の支援で昨年から3年計画で進められている上海の医療福祉人材育成事業の一環。今秋は計40人が3グループに分かれ、12月初旬まで1週間〜1カ月研修する。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年10月10日 更新)

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