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病院の設備や表示の改善提案 川崎医福大デザイン学科生

転落注意のステッカー図案などを紹介したプレゼンテーション

学生がデザインしたステッカー

 川崎医療福祉大(倉敷市松島)医療福祉デザイン学科の学生が、実践的な学習の一環として病院の設備や表示の改善提案を行っている。岡山済生会総合病院(岡山市北区伊福町)でも取り組み、病棟のベッドから幼児が落ちないよう付き添う大人に注意を促すステッカーの図案などを提案した。

 ステッカーは直径20センチの丸形などで、目を引くように赤色で縁取った中に、親が目を離した隙に子どもが落ちそうになっている場面を柔らかなタッチで描いている。

 2、3年生が7月に小児科病棟の病室を見学。ベッドの柵に貼られている注意ステッカーが小さく、文字しか書かれていなかったことから、もっと目立った方が良いと考え案を練った。4日に同病院でプレゼンテーションがあり、学生がパネルなど使って病院スタッフに説明した。

 天井からモビールをつるし、幼児の関心がベッド周辺に行きにくくするアイデアも披露した。

 発表を聞いた石山和子看護師長は「原因をしっかりと考えた上で改善策を練ってくれた。参考にしたい」と講評。3年加藤紗織さん(21)は「もっと患者さんの視点で考えられたのではとの反省もあるけれど、貴重な経験になった」と話していた。

 改善提案はより良いデザインを取り入れることで、患者が利用しやすく病院も業務効率化が図れるようにと実施。8月には水島中央病院(倉敷市水島青葉町)で、院内の案内パネルや小児科の待合室のデザインなど改善策を提案した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年10月13日 更新)

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