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岡山県内でRSウイルス流行 手洗いやうがいで予防徹底を

 乳幼児に肺炎や気管支炎を引き起こす「RSウイルス感染症」が岡山県内で流行している。県が統計を取り始めた2004年以降、患者数は最多ペースで推移。冬場へ向け、さらに増加が予想されることから、県健康推進課は手洗いやうがいによる予防の徹底を呼び掛けている。

 県指定54医療機関の報告によると、7〜8月中旬は毎週0〜2人だったが、同27日〜9月2日の週(10人)以降、右肩上がりで増加。最新データでは、10月8〜14日の週が63人と前年同期(30人)を大きく上回った。

 RSウイルスは感染者への接触や唾液の飛沫(ひまつ)で拡大し、流行のピークは例年12月〜翌1月。2歳までにほぼ全員がかかる。大人は軽い症状で済むケースがほとんどだが、1歳未満の子どもは重症化し死亡することもある。

 同課によると、初期症状は風邪と酷似しており、医療機関で鼻の粘膜や血液を検査して発覚する例が大半。親が家庭にウイルスを持ち込み、子どもにうつすケースが多いとみられる。

 同課は「衛生管理を徹底し、予防と拡大防止に努めて」とした上で、「熱やせきが長引くなど異変を感じたら、早い段階で受診してほしい」と注意を促している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年10月26日 更新)

タグ: 感染症

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