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「急性期から在宅への連携課題」 岡山市内医療機関協議会分科会

 岡山市内の医療機関の連携の在り方を考える協議会は7日、急性期医療分科会(座長・氏家良人岡山大病院救急部長)の初会合を市役所で開いた。医療機関の役割分担や連携策を探り、地域医療ネットワークの構築を目指す。

 分科会は岡山赤十字病院、市民病院の各病院長、市医師会や県病院協会、県精神科医療センター幹部ら9人で構成。

 協議会(座長・槇野博史岡山大病院長、14人)の議論を踏まえ、事務局の市が分科会の論点として、急性期病院を退院した患者の受け皿確保や、精神疾患を伴う患者を救急で受け入れる際の精神科病院との連携などを挙げた。

 意見交換で委員は「急性期病院に患者が滞らないよう在宅生活に戻るまでの円滑な流れがつくれないか」としながらも、現状では「慢性期の患者向け病床は埋まっている」などと指摘。急性期から慢性期、在宅医療まで切れ目ないサービス提供の体制づくりが課題となった。

 精神科病院との連携では「精神科医による急性期病院への往診が必要」との意見があった。

 分科会で議論を深める上で「現状把握のため医療スタッフにアンケートしては」との提案も出された。

 分科会は継続的に会合を開き、他の病院長らも招いて意見交換を重ね、医療連携などの具体的方策を見いだしたい考え。

 市は2015年度に岡山操車場跡地(北区北長瀬地区)に整備予定の新市民病院の役割として、各医療機関の連携、役割分担を促す機能を挙げている。

 協議会は昨年7月に発足。急性期医療と在宅医療の2分科会を設けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年11月08日 更新)

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