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日中韓3大学連携でセミナー 手術ロボなど報告 岡山大 

韓国での手術ロボット事例が紹介されたキャンパス・アジア事業のセミナー

 岡山大など日中韓の3大学が連携して世界で活躍する人材を育成する「キャンパス・アジア」事業のセミナーが11日、岡山市北区鹿田町の鹿田キャンパスで開かれた。同大でも前立腺がん治療に使用している手術ロボット「ダビンチ」の報告などがあった。

 2009年に国が認可したダビンチは、複雑な動きが可能な3本のアームなどで構成されており、執刀医は鮮明な3次元映像を見ながら、アームを操作して患部を取り除く。国内では70台以上が導入されている。

 セミナーには、岡山大病院の医師をはじめ、韓国・サムスンソウル病院の医師6人ら計約40人が出席した。同病院の李玄茂(リ・ヒョンム)泌尿器科長が、前立腺がんなどの手術でロボットを使う機会が増えていることを紹介。「ダビンチならば、開腹手術よりも出血が少なく、患者の負担が減る。08年の第1例から今年で2千例を達成した」などと述べた。

 キャンパス・アジア事業は今年3月に初会合を開催。岡山大のほか、サムスンソウル病院関連の韓国・成均館大と、中国・吉林大が連携。留学生の相互受け入れやセミナーなどで交流を進めている。将来的には共通講義の実施や単位の相互認定などを目指す。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年12月12日 更新)

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