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移植医療へメッセージ 岡山県臓器バンクHPに新コーナー

 家族承諾で脳死臓器提供を認めた改正臓器移植法の2010年施行以降、脳死ドナー(臓器提供者)が増える中、岡山県臓器バンク(岡山市北区大元駅前)は「移植医療」に対するメッセージを掲載したコーナーをホームページ(HP)に設けた。登場した人が次の人を紹介する「リレー方式」を採用。身近になりつつある移植への理解を深めてもらう。

 初回は50代公務員が担当した。心疾患で臓器提供を待つ少女の親族に会い、体格の合った脳死ドナーがほとんど現れず、実質的に海外渡航しか手段がない小児移植の問題を紹介。「脳死」を人の死とする賛否や個人の自由意思の尊重に触れ「一人一人が移植を正しく理解し、真剣に考えてもらえるよう力になりたい」と結んでいる。

 1カ月で数人を掲載していく。移植に携わる医療従事者の意見コーナーも併設。初回は田中信一郎・同バンク理事長が寄稿した山陽新聞夕刊「一日一題」の文章を転載した。

 これらに対する意見も募集予定で、田中理事長は「移植医療への賛否はもちろん、大切な人の死を迎えた時、ご家族が最期の時を一緒に過ごす『看取みとり』の大切さなどの感想も寄せて」としている。

 HPアドレスはhttp://www.okayama−zouki.or.jp/。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年12月25日 更新)

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