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くずと根菜の重ね煮スープ 煮具合は香りで判断

 冬場に講演会場で握手を求められ、若い女性を中心に手が冷たくて驚かされることがあります。体温が上がりにくい原因は人それぞれでしょうが、一つの要因として食生活の欧米化もあるように感じます。その点、昔から日本人が口にしてきた四季折々の料理は理にかなった物が多く感心させられます。冬場に重宝されてきた「くずと根菜の重ね煮スープ」もその一つ。体温を上げる効果があるとされるくず、ショウガ、根菜類をまとめていただくことができます。

 調理のポイントは蒸気の香り。煮始めに感じられる各野菜の固有のにおいが消え、「おいしそう」と感じられる瞬間が訪れます。一律の調理時間でなく、自分の感覚を信じて料理と向き合う心掛けは、どんなレシピでも大切にしてほしいものです。

 今回の味付けはしょうゆですが、みそやホワイトソースでも可能。ぽかぽかと体のしんから温まるレシピをぜひ実践してみてください。

<材料>(4人分)

レンコン 150グラム
ゴボウ 80グラム
ニンジン 120グラム
タマネギ 200グラム
油揚げ 1枚
サトイモ 2個
ダイコン 150グラム
生シイタケ 3枚
こんにゃく 1/2丁
だし汁 600CC(1リットルにつき10センチ角の昆布、干しシイタケ3枚)
しょうゆ 大さじ2
こしょう 少々
塩、くず粉、ショウガ、ネギ各適量

<作り方>

[1]野菜は各1.5~2センチ角に切る

[2]図のように材料を重ね、だし汁200CCを入れる

[3]中火にかけ、おいしそうな香りがしてきたら具材を混ぜる

[4]だし汁400CCを加え、ひと煮立ちさせ、しょうゆ、こしょうで味を付け、くず粉でとろみを付ける

[5]すり下ろしショウガとネギを好みで振る
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年12月26日 更新)

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