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受精卵似の細胞塊、規制議論へ 倫理面で課題も

 政府は、胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製可能になった、人の受精卵(胚)に似た細胞の塊を使う研究をどう規制するべきか本格的に議論する方針を5日までに決めた。専門家による作業部会を設置する。研究に使えば謎が多い胚の成長過程の理解が進む可能性がある一方、倫理面の課題も指摘されており扱い方を整理する。

 精子や卵子を使わずに人工的に作られた、胚に似た細胞の塊は「胚モデル」と呼ばれる。米国やオーストラリアのチームが作製に成功した。技術が進んでより胚に近いモデルができれば、成長の過程や、発育に問題が生じる仕組みを調べられる可能性がある。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年06月05日 更新)

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