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岡山県内 インフル流行長期化 9季ぶり6月も注意報

 岡山県内で季節性インフルエンザの流行が続いている。春先に収まるケースが多かったこれまでと異なり、9季ぶりに6月に入っても注意報が発令中。新型コロナウイルス感染が落ち着き外出機会が増えた影響もあるとみられる。インフルエンザの流行は収束に向かいつつあるが、県は感染対策の継続を促している。

 今季は、1月6日に直近1週間の指定医療機関(84カ所)1施設当たりの患者数が発令基準の1人を超え、県が注意報を発令した。コロナ禍だった直近2季(2020~21年、21~22年)は感染者がほぼおらず、発令は3季ぶりとなった。

 ピークは3月6日~12日の週に記録した12・35人。コロナ禍前の19~20年シーズンの約半数で、過去10季で最も少なかった。ピークの時期も20年シーズンより2カ月ほど遅い。

 県健康推進課によると、流行が続いている明確な理由は分からないが「コロナ対策の行動制限が緩和され、人出が活発になっていることも考えられる」としている。

 一方で、直近の週(5月22日~28日)の1施設当たりの患者数は0・87人。感染は収束に向かっているとみられ、2週連続で1人を下回ると注意報が解除されるが、同課は「手洗いや手指の消毒など基本的な対策を続けてほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年06月06日 更新)

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