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岡山市、指定難病など治療費無料 中高生対象、24年1月から

岡山市役所

 岡山市は19日、来年1月から実施する子ども医療費の助成拡充に合わせ、中高生の指定難病と小児慢性特定疾病、自立支援医療の治療費をいずれも無料にする方針を示した。子育て世帯の負担軽減が狙い。

 市議会代表質問で則武宣弘氏(公明党)が自己負担の軽減を提案。大森雅夫市長は「国の医療費助成により子育て世帯の経済的負担の軽減が図られているが、治療期間が長期にわたることで負担は大きくなる。2024年1月から実施したい」と述べた。

 市によると、22年度の対象者は1349人おり、内訳は自己負担2割の指定難病が16人、同じく2割の小児慢性特定疾病が306人、1割の自立支援医療が1027人。自己負担の総額は約2500万円に上る。

 市は1月から、子ども医療費の通院の自己負担割合を小学生は無料(現行1割)、中高生は1割(同3割)に拡充する。安易な受診を抑制する狙いで中高生は1割負担としたが、市長は「指定難病などの治療を受ける中高生は助成対象となる疾病が限定され、(無料化が)受診行動には影響しない」と説明した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年06月19日 更新)

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