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ヒトゲノムの基準47人分に拡大 個人や民族の特徴捉えやすく

 これまでほぼ1人から得た情報しかなかったヒトゲノム(全遺伝情報)の基準となるDNAの塩基配列を、さまざまな民族から選ばれた47人分に拡大したと、米国立ヒトゲノム研究所などの国際チームが1日までに発表した。病気や体質に関わる遺伝子の変異は、基準の配列と比べることで探し出せる。多様性が増した結果、個人や民族ごとにどの遺伝子が特徴的なのか捉えやすくなると期待されており、チームは来年半ばには350人分まで増やす方針だ。

 ヒトゲノムは1人の人間が持つ全ての遺伝情報で、実体は細胞の核にあるDNA。4種類の塩基と呼ばれる物質が二つずつペアとなって約30億対、連なっている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年07月01日 更新)

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