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緊急時搬送「出産サポート」開始 井原市と矢掛町 妊婦の不安を軽減

井原市役所

矢掛町役場

 岡山県の井原市と矢掛町は、事前登録した妊婦を緊急時に救急車で医療機関に搬送する「出産サポート119」を今月から始めた。両市町には産科がなく、利用が多かった笠岡、福山市の施設もなくなったり閉院を予定したりしており、妊婦の不安軽減を図る。

 希望する妊婦が対象。陣痛・破水など出産の兆候や、腹部の痛みや出血、強い張りといった症状があり、かかりつけの医師が必要と判断した場合に搬送する。利用は無料。10日に運用を開始した。

 出産予定日や健診に通う医療機関、担当医などの情報を消防署に事前登録し、医療機関への連絡や119番でのやりとりに要する時間短縮を目指す。

 2022年度、井原市の妊娠届出数は170件、矢掛町は56件。笠岡、倉敷、総社、福山市などの医療機関で出産している。井原、矢掛両市町を管轄する井原地区消防組合は例年3件程度、妊婦を救急搬送している。

 井原市健康医療課は「安心、安全に地域で産み育てられる体制づくりが重要。少しでも妊婦の不安を取り除きたい」としている。問い合わせは同課(0866ー62ー8224)と矢掛町健康子育て課(0866ー82ー1013)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年10月14日 更新)

タグ: 女性お産

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