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インクルーシブ保育 支援の現状は 岡山で国内外関係者が講演

インクルーシブ保育をテーマに開かれた講演会

 人工呼吸器の装着などが日常的に必要な医療的ケア児と健常児が一緒に過ごす「インクルーシブ保育」をテーマにした講演会(旭川荘総合研究所主催)が18日、岡山市内で開かれた。国内外の保育関係者が支援の現状や心構えを語った。

 「ひらたえがお保育園」(同市北区平田)の河口郁絵園長は2019年4月に1歳で入園した医療的ケア児の保育例を発表。たんの吸引などが必要で入園時は休みがちだったが、看護師のケアを受けて徐々に健常児になじみ「今年は同じクラスで過ごしている」と、運動会で友人から大きな声援を受ける映像を紹介した。

 障害児や避難民の子どもを受け入れるドイツの保育施設のムーサ・アルムナイゼル施設長は「子どもだけでなく、その家族全体を支えることが大切」と指摘した。

 大学生ら約100人が聴講。幼稚園教諭を目指す川崎医療福祉大3年の学生(20)は「集団の中で、子ども一人一人の成長を見守れるような保育を目指したい」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年10月18日 更新)

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