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インフル警報 今季初発令 岡山県が予防徹底呼び掛け

 岡山県内でインフルエンザの流行がピークを迎えたとして、県は7日、1月17日から全域に出していたインフルエンザ注意報を警報に切り替えた。警報は施設で高齢者3人が死亡した昨季より12日遅く、発令を始めた2000年以降8度目。県は手洗いの徹底など警戒を呼び掛けている。

 今季は、ここ数週間で一気に流行し、最新データ(1月28日~2月3日)で、県内84医療機関1施設当たりの平均患者数が31・79人に上り、警報基準(30人超)を上回った。

 患者の割合は10代以下が6割を占め、学校園の集団風邪も冬休み明けから急増、児童生徒の間で急速に広まったのが要因とみられる。保健所別では倉敷市(50・06人)が最多で、真庭(37・67人)、備中(34・83人)と続いた。

 ウイルスは、重症化しやすいA香港型が大半で、県環境保健センター(岡山市南区内尾)で検査した26件のうち22件がそうだった。

 昨季の約1カ月遅れで流行が拡大していることや、今後も冷え込みと乾燥でウイルスのまん延が予想される。県健康推進課は「幼児や高齢者らは重症化すると、肺炎や脳症を招く場合もあり、特に注意が必要。感染の疑いがある場合は早めの受診を」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年02月08日 更新)

タグ: 健康高齢者子供感染症

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