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マダニ感染症注意を 岡山県、HPで呼び掛け

SFTSなどダニ媒介ウイルスへの注意を呼び掛ける岡山県感染症情報センターのホームページ

 広島、山口県などで4人の死亡者が出たマダニ媒介のウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)について、岡山県は21日から、県感染症情報センターのホームページに症状の特徴やかまれた場合の対処法などを掲載し、注意喚起を始めた。

 1月末、死者が国内で初確認されたのを受け、県民から「ダニのようなものにかまれたが大丈夫か」「どの病院に行けばよいか」といった問い合わせが数件あったため。SFTSは発熱や嘔吐(おうと)、血小板減少などが起き、有効なワクチンや治療法がないため中国では致死率が十数%に上る。

 ホームページでは、ウイルスを持つマダニが山林などに生息し、屋内のイエダニとは異なる点や、野外では長袖、長ズボンで肌を露出しないようにしたり、帰宅後は体を洗い流すといった予防策を載せている。

 かまれた時はダニを無理に取ったり、つぶすと皮膚炎になる恐れがあるため早めの治療を呼び掛けている。他のダニ媒介の感染症で高熱や発疹が起きる「日本紅斑熱」「ツツガムシ病」についても解説している。

 県健康推進課は「ダニの活動が活発になる春に向けて随時、注意点を載せたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年02月22日 更新)

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