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米製薬企業、認知症薬の販売終了 アデュカヌマブ、高額で普及せず

 【ワシントン共同】米製薬企業バイオジェンは1月31日、エーザイと共同開発したアルツハイマー型認知症の治療薬「アデュカヌマブ」の販売を終了すると発表した。2021年に米国で迅速承認を受けたが、高額な上に公的保険の適用が制限され、普及しなかった。日本では「有効性を明確に判断できない」として承認が見送られた。

 迅速承認は仮免許のような位置付け。本承認を得るため続けていた臨床試験を中止し、エーザイと開発して日米で昨年発売した別のアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の普及に注力する。

 アデュカヌマブは病気の原因とされる脳内のタンパク質「アミロイドベータ」を除去する薬。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2024年02月01日 更新)

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