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風疹予防ワクチン接種を 岡山県、全国的流行で呼び掛け

 全国的に風疹が猛威を振るっていることを受け、岡山県は予防ワクチンの接種徹底などを呼び掛けている。県内での発症例はまだ少ないが、隣県の兵庫、大阪などでの流行が“飛び火”することも懸念されている。

 風疹は三日ばしかとも呼ばれ、ウイルスによって飛沫ひまつ感染する。発熱や全身の淡い発疹などを引き起こし、妊娠初期の女性がかかると、胎児に難聴や心疾患、発達遅れなどの障害が出る場合がある。

 国立感染症研究所によると、全国では2012年、前年比6倍の2353人が感染、全数調査を始めた08年以降最多を記録した。今年に入っても首都圏や近畿の都市部を中心に、流行が続いている。

 県内では12年に20~40代男性計6人が発症。11年(1人)から大幅に増え、08年(13人)以降で2番目に多かった。今年も22日までに小学生~30代の男性4人が発症している。

 全国的な感染の中心は20~40代男性。1994年まで法定予防接種の対象が女子中学生に限られていた影響とみられる。国は1月下旬、全都道府県に対して未接種者をはじめ、妊婦やその家族らに積極的な接種を勧めるよう求めた。

 県健康推進課は「流行は数年続く傾向があり、県内でもいつ急増するか分からない。拡大を食い止めるため、予防に努めてほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年02月26日 更新)

タグ: 健康感染症

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