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肺がん疑い見逃し、80代死亡 名古屋大病院、遺族に謝罪

 記者会見する名古屋大病院の丸山彰一院長(左)ら=11日午後、名古屋市

 名古屋大病院は11日、名古屋市の80代の男性患者が受けたCT検査で肺がんの疑いが指摘されたのに、担当医が放置し、約6年後の2022年3月に死亡したと発表した。この間、肺がんは2段階進行しており、病院側は診療行為が不適切で死期を早めた可能性があるとして、遺族に謝罪した。

 病院によると、男性が訴えた下腹部痛の原因を調べるため、16年に放射線科医が胸腹部のCT検査を実施。肺がんの疑いが判明し、放射線科医は、男性が定期受診していた泌尿器科の担当医に「3カ月後に再検査を推奨します」などと求めるリポートを作成した。

 だが、担当医はリポートを熟読せず、男性に説明や再検査も行わなかった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2024年04月11日 更新)

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