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ロタウイルス性胃腸炎流行の兆し 岡山県内、乳幼児に感染

 岡山県内で「ロタウイルス」による感染性胃腸炎が流行の兆しを見せ始めた。2歳までの乳幼児が感染しやすく、ノロウイルスに比べ症状が重いのが特徴。例年3月から4月にかけて患者が急増しており、県は「春は行楽などで人の移動が活発化するので、外出後は入念な手洗いを」と警戒を呼び掛けている。

 県健康推進課などによると、ロタウイルスは2日程度の潜伏期間後、発熱や嘔吐(おうと)、下痢、白っぽい便などの症状が現れる。重い脱水症状や合併症を引き起こし、死亡例もあるという。

 県内54医療機関の平均患者数の定点観測によると、第1週(昨年12月31日〜1月6日)が448人だったのに対し、直近の第11週(11〜17日)は521人と徐々に増加。県南の備前、岡山、倉敷保健所管内で目立ち、5歳以下の幼児が50%を占めるという。

 流行期について、県環境保健センターは2004年以降の6シーズンに1975検体を調査。毎年1月初旬に患者の便からロタウイルスが検出され始め、3、4月が最も多い。国立感染症研究所の調査でも昨季、全国では4月中旬がピークだった。

 県内では昨年12月、ノロウイルスが中心とみられる感染性胃腸炎が大流行期に入ったとして、警戒水準を5年ぶりに最高の「レベル3」に引き上げ、その後は小康状態となっている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年03月27日 更新)

タグ: 子供感染症

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