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地域の自立支援拠点に 岡山県精神科医療センターが診療所開設

テープカットで開設を祝った「東古松サンクト診療所」

 岡山県精神科医療センター(岡山市北区鹿田本町)の「東古松サンクト診療所」(同東古松)がオープンし、現地で8日、記念式典が開かれた。診療所内のデイケア施設で慢性期の患者に社会復帰プログラムを提供するとともに、自宅に引きこもりがちな患者への訪問活動も展開し、地域での自立支援の拠点とする。

 式には関係者約40人が出席し、同センターの中島豊爾理事長が「精神障害者の生活を支えるとともに、地域の皆さまに愛される場となるよう努力したい」とあいさつ。関係者がテープカットして祝った。

 診療所は、同センターから南約500メートルの鉄骨平屋(約420平方メートル)に診療室やデイケア施設を整備。総事業費は約4億円で、国の地域医療再生基金を一部活用した。

 スタッフは医師と精神保健福祉士、作業療法士ら計12人。生活リズムの改善や日常生活に不可欠な調理、買い物の訓練、コミュニケーション能力を身に付ける講座などに取り組む。

 同センターではデイケア登録患者が約230人いるが、地域の支援サービスが不足し、利用期間が長期に及ぶケースも多い。同診療所には症状の落ち着いた約130人が移り、同センターは主に急性期や回復期の患者を診る。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年04月09日 更新)

タグ: 精神疾患

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