文字 

アジア医療支援推進へ新組織 AMDAなど設立

各国の代表者と並び宣言文に署名するAMDAの菅波代表(中央)

 国際医療ボランティアAMDA(本部・岡山市北区)など、災害被災地や紛争地で医療支援行為を行うアジア14カ国・地域のNGO(非政府組織)や医師会による連携組織「アジア相互扶助災害医療ネットワーク」が13日発足した。緊急時には協働して人命救助に当たるとする宣言文を採択した。

 AMDAは約30年前から地震などの大規模自然災害時に緊急救援活動を行い、30カ国に支部がある。ネットワークは、これまでの支援や支部活動で友好関係にあった団体などに呼び掛けて実現した。

 岡山市内であった調印式では欠席2カ国を除く、アフガニスタンやミャンマーなどの代表者が宣言文に署名。菅波茂AMDA代表が「思いやりと信頼に基づく平和への歩みを進めよう」と述べた。

 会議では、災害時の具体的な連携方法も協議。事務局をAMDAが務め、医療チームの派遣などを集約▽各団体は調整員を先行派遣して状況把握し、医療チームのスムーズな入国を政府などに働き掛ける▽現地の活動拠点や移動手段は受け入れ国で準備する―ことなどを決めた。

 国際会議は12日から開催。一行は、14日に外国人との共生に取り組む総社市、15、16日はアジアへの有機農業の技術提供を目指す新庄村を視察する。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年04月14日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ